2020年おすすめ韓国ドラマがわかる第56回百想芸術大賞
2020年6月5日に韓国で「第56回百想芸能大賞」授賞式が行われました。韓国のゴールデングローブ賞とも言われているこの賞は、ノミネート作品をはじめ、出演者から見て欲しい韓国ドラマにおすすめの作品がそろっています。
授賞対象作品は前年の4月~当年の3月末までに公開、放映された作品です。今回の対象期間は2019年4月~2020年3月までです。
今年は新型コロナの影響で毎年5月に開催されるこの授賞式が6月に延期されたこともあり、昨年放送で話題だった「SKYキャッスル(JTBC2019)」の23.8%の最高視聴率を超える28.4%の視聴率を獲得した「夫婦の世界(JTBC2020)」/4月30日終了も候補に入る激戦となりました。
また今年は非地上波放送のドラマが多く話題になりました。ノミネートの一例をあげると、
- 「愛の不時着(tvN)」:作品賞、男性最優秀演技賞(ヒョンビン)、脚本賞、演出(監督)賞/Netflixで配信中
- 「キングダム2(Netflix)」:作品賞/Netflixオリジナル
- 「梨泰院クラス(JTBC)」:男性最優秀演技賞(パク・ソジュン)、演出(監督)賞/Netflixで配信中
- 「賢い医師生活(tvN)」:脚本賞/Netflixで配信中
- 「夫婦の世界(JTBC)」:女性最優秀演技賞(キム・ヒエ)、演出(監督)賞
などです。こうしてみるとNetflixでの配信が多いですね。しかも韓国と時期を同じくして配信されています。他の受賞作品や話題作品もいろいろな動画配信サービスで見ることができるので、ぜひチェックしてくださいね。
2020年上期の注目/おすすめ韓国ドラマはこれだ!
今年のTV部門で大賞を受賞したのは、「椿の花咲く頃(KBS2)」です。この作品の評価ポイントとしては、韓国ドラマの定番の財閥は出てこず、韓国の片田舎の日常性に見る等身大の人物の心を描いたことに共感が多かったということ。
また、ドラマの中のセリフやストーリー構成が、ヒューマニズムとロマンスだけでなくサスペンス要素を入れたことで、あきることなく続きが気になる展開となっていることもドラマの演出を高めることとなりました。
このドラマに出演している俳優陣も高く評価され、主演のカン・ハヌル(「麗」「青年警察」)は最優秀演技賞を受賞、助演賞をオ・ジョンセが受賞しています。また脚本賞でもイム・サンチュンが受賞するなどドラマの内容と演技で支持をあつめました。
現在Netflixで配信中です。
作品賞はナム・グンミン主演の「ストーブリーグ(SBS)」が受賞しました。このドラマは、最下位の野球チームの組織改革に奮闘するドラマで、スポーツ選手ではなく裏方の人物に注目したストーリー性が従来の野球ファンだけでなく新たな野球ファンを増やしたという意味で評価されています。韓国では「スポーツドラマはヒットしない」という定説があり、それを覆すドラマになったことで注目されました。
ちなみに「ストーブリーグ」とは、野球のオフシーズン中に戦力補強のために選手の勧誘と年棒の交渉を行うことを言います。
2020年百想芸術大賞 授賞リスト
【テレビ部門】
★大賞:KBS2「椿の花咲く頃」
★作品賞:SBS「ストーブリーグ」
■芸能バラエティ作品賞:朝鮮放送「明日はミスタートロット」(原題)
■演出賞:モ・ワンイル JTBC「夫婦の世界」
■男子最優秀演技賞:カン・ハヌル KBS2「椿の花咲く頃」
■女子最優秀演技賞:キム・ヒエ JTBC「夫婦の世界」
■男子助演賞:オ・ジョンセ KBS2「椿の花咲く頃」
■女子助演賞:キム・ソニョン tvN「愛の不時着」
■男子新人演技賞:アン・ヒョソプ MBC「ドクターキムサブ2」
■女子新人演技賞:キム・ダミ JTBC「梨泰院クラス」
■脚本賞:イム・サンチュン KBS2「椿の花咲く頃」
■男子人気賞:ヒョンビン tvN「愛の不時着」
■女子人気賞:ソン・イェジン tvN「愛の不時着」
■今年のバザーアイコン:ソ・ジヘ tvN「愛の不時着」
受賞作品に関する参考記事