韓国時代ドラマ「太陽を抱く月」でみる李氏朝鮮の王族の婚姻(結婚)

今も昔も政略結婚というのはありますが、王族においては“血統を守る”という意識は昔の方が強かったようです。

李氏朝鮮時代まで王族に嫁ぐ女性は両班の家柄の女子と決まっていました。また宗族(父系同族集団、男系継承)を守るために同姓同本(出身地が同じで姓が同じ)間、さらには同姓異本間でさえ婚姻が法律で禁じられていました。

つまり同姓のものは同じ一族とみなされ戸籍にもあらわすようになっていまいた。

基本的に女性は結婚しても姓は変わらず子は父親の姓を受け継ぐようです。王族男子の姓は“李”なのでそれ以外であればよい。(同姓同本不婚制度:1997年違憲判決、2005年完全廃止)

 

 

“禁婚令”とは?

韓国時代ドラマ「太陽を抱く月」で世子嬪(セジャビン:王子の配偶者)を決めることから陰謀と悲劇が始まるわけですが、その世子嬪候補を募るときに“禁婚令”が出されます。

候補の対象となる両班の8歳~12歳までの未婚の女性の婚姻を禁じる法律です。

この時代は早婚ということもあり、世子は10歳前後で結婚していたようです。対象となる両班の家庭は自分の娘が対象になると自己申告させられました。(父親のいない者、王族・側室の家系の者は除外)

 

世子嬪候補の決め方

候補者の選抜“揀擇(カンテク)”とよばれ書類審査の後、何回かの面接審査を経て最終的に世子嬪を1人に決めます。

これは王が新しい王妃を迎える時も同じです(王の場合も相手は初婚の女性のみ。必然的に10代の若い女性になります。)しかし、皆が候補になるのを喜んだわけではなかったようです。というのも候補として面接に宮殿に行くことはすでに王と結婚したものとみなされ世子嬪にならなかった場合、一生結婚ができないという不幸なものでした。(宮女/内人が一生結婚できないのと同じ。)

最終の3人候補までなった人は側室にしてもらえる可能性もあり、その前の時点で落選した人は宮女として宮殿に残るという選択肢もあったようです。(どちらにしても普通の結婚はできない。)

 

また王族の相続争いの巻き添えになり没落する両班もいたので、財力・権力のある両班は娘を隠すか早々に婚約させる等して免れたともいわれています。逆に力のない両班は千載一遇とばかりに望みをかけて娘を送りこんだとも。。

女性にとっては候補になるのも王族になるのも命がけの大変なことだったのですね。

華やかそうにみえる影にこんな犠牲があったなんて。この王族の婚姻に関しては他のドラマにも登場しますので、ドラマの中でストーリーの前後を注意して観てもよくわかります。(ドラマ:太陽を抱く月・王と妃・妖婦 張禧嬪・龍の涙)

 

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