ドラマ「宮(クン)」でみる 韓国版ボードゲーム“ユンノリ”とは?
ドラマ「宮(クン)」の中で、シン君がチェギョンの実家に泊まったとき、チェギョンの家族と遊んでいたゲームが『ユンノリ(윷놀이)』という遊びです。
庶民的な遊びで紙(マス目を書くもの)と棒、コマがあればどこでもできる遊びです。
ユンノリ(윷놀이)
○遊びの概要
韓国では一般的な遊びで、その起源も古く新羅の時代からあったようです。お正月(旧正月)に家族や親戚、友達などが集まったときによくやられるすごろくゲーム。
最近では秋夕(チュソク=日本のお盆のようなもの)のときにもやられている。(伝統的な祝祭日を名節といい、お正月・秋夕は2大名節で連休となる。)
遊び名の“ユン”は棒をさす「ユッ=윷」と遊びを表す「ノリ=놀이」を合わせたもの。早くゴールに着いた人の勝ちとなるが、ただコマを進めるだけでなく勧め方に戦略が必要となる遊びである。
○基本の遊び方
使用するのは29個の穴を記したボード(マルバン)、4本の棒(ユッ)、1チーム4個のコマ(マル)である。2人(チーム)の対戦となる。
右下の穴から反時計回りにコマを進めていき、最終的に4つの手持ちのコマ全てが早くゴール(スタート地点)したほうが勝ちとなる。コマは4本の棒の表裏の組み合わせによって進むコマ数が決まる。棒は片面が平で反対の曲面には模様や文字が描かれていることが多い。平な面が“表”、模様のある曲面が“裏”となる。
【棒の組み合わせとコマ数】 ☆表=1、裏=3=ト(豚)=1コマ ☆表2、裏2=ケ(犬)=2コマ ☆表3、裏1=こる(羊)=3コマ ☆表4、裏0=ユッ(牛)=4コマ ☆表0、裏4=モ(馬)=5マス
味方の持ちコマならどのコマを進めてもよく、経路の分岐点にきたら進む方向を決める。進んでいる過程で味方のコマが同じ場所になったらコマが合体してそれ以後、コマを同時に動かすことができる。(3つ、4つ同時あり。)相手側と同じ穴になったらもともといたコマはスタート地点に戻り、棒を振り最初からコマを進める。
4つのコマをどう動かすか、相手のコマをどうやってコース外に外すかの戦略が求められるゲーム。
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