超娯楽!中国歴史ドラマで知る三国志の登場人物と歴史変遷
三国志は日本では中国の歴史上、ナンバー1といってもいいくらい知名度と人気を誇る時代です。
その時代背景だけでなく、登場人物に魅力を感じる人が多いです。
特に立場によって見方が変わる、三国の中心武将、曹操・劉備・孫権とその人達に仕える武将の関羽、超雲、や軍師の諸葛孔明、司馬懿との関係に魅力を感じますよね。
その様々な魅力とおもしろさが多くの映画やドラマ、ゲームのモチーフになる所以です。
そんな歴史としての「三国志」ですが、詳しい内容まではイマイチ把握できていない、という方も多いのではないでしょうか。
日本ではジョン・ウー監督の映画『レッドクリフ』で三国志と諸葛孔明、劉備の知名度が上がりましたが、実際は赤壁の戦い(レッドクリフ)だけで勝負したわけではありません。
他にも、いろいろな人物にフォーカスして、様々な角度から三国志という歴史をみると新しい発見がありますよ。
もくじ
三国志の対戦で知る、中国の歴史としての三国時代
三国志の最大の見どころといってもいい数々の戦いを基に、三国志の主役と戦略を考える軍師の名コンビや主役を支える武将達の人物関係を織り交ぜて、三国志の歴史を見ていきます。
200年:官渡の戦い
【対戦】曹操&荀攸(じゅんゆう)、郭嘉 vs 袁紹(劉備)&田豊
【勝敗】曹操の大勝
【結果】華北をほぼ制圧。曹操の支配地域を決定付ける。
戦いの前に劉備が反乱を起こし曹操に討伐されている。その時、劉備は袁紹に援軍を求め、関羽は曹操の捕虜となる。
将来的に劉備が曹操の脅威になると見た郭嘉が、劉備の討伐を進言したという。
この時、勢いのあった曹操は江南へ勢力を拡大するために孫権へ人質を求めたが、周瑜の進言によりこの要求を拒否した。
この官渡の戦いまでの曹操の半生は、ドラマ「曹操」で描かれています。
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208年:長坂の戦い(当陽の戦い)
【対戦】曹操 vs 劉備&諸葛孔明、魯粛
【勝敗】曹操勝利
【結果】有名な「赤壁の戦い」へ続く戦い。
荊州(三国の境界となる重要な州)が劉備に奪われることを死守した。敗れた劉備は、妻子を捨て諸葛孔明と共に江夏に逃げた。
この時、劉備の息子阿斗(後の劉禅)と甘夫人を魏軍から保護したのが趙雲。
この趙雲の活躍はドラマ「三国志~趙雲伝~」に詳しく描かれています。
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208年:赤壁の戦い
【対戦】曹操&荀攸 vs 劉備&諸葛孔明、孫権&周瑜、魯粛
【勝敗】劉備、孫権の勝利
【結果】魏・蜀漢・呉の三分割の基礎となる戦い。
はじめ孫権は魏の曹操に降状しようとしたが、周瑜が曹操軍の弱点を指摘し勝利の公算が高いとみなし、開戦に踏み切る。呉の魯粛は劉備との同盟を進言し、劉備は諸葛孔明を派遣し、これにこたえ連合軍を結成し、勝利へと導いた。
これにより曹操は長坂の戦いで死守していた荊州の大半を蜀漢、呉に明け渡すこととなり、三国の領土の基盤となった。
この後、蜀漢(劉備)と呉(孫権)の同盟関係は続くことになり、劉備が孫権の妹を妻に迎えたことで友好関係を強固なものにしていく。
三国志の中でもっとも有名な“赤壁の戦い”は、映画「レッドクリフ」で壮大に映画化されています。
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~ ~ ~ 220年-魏建国 221年-蜀漢建国 222年呉建国 ~ ~ ~
234年五状原の戦い
【対戦】魏の司馬懿 vs 蜀漢の諸葛孔明
【勝敗】蜀漢の諸葛孔明の勝利
【結果】この戦いは蜀漢の劉備の遺志に基づく北伐計画の一環で、魏に対して計5回の軍事行動がとられた。最後(5次)の当戦いの最中、諸葛孔明は病死。
この蜀漢の北伐を阻止するために、魏の司馬懿と蜀漢の諸葛孔明の軍師対決が繰り広げられる。
度重なる北伐により蜀漢の国力は弱体化する。
逆に北伐で蜀漢の侵攻を防いだ司馬懿は、魏の中で徐々に実権を握るようになり、249年にクーデターを起こすに至る。
263年魏の司馬昭(司馬懿の次男)の侵攻により蜀漢滅亡
265年司馬炎(司馬懿の孫)により魏滅亡。晋建国
280年晋軍の侵攻により呉滅亡。 西晋建国により中国統一
中国歴史ドラマで見る三国志の武将・軍師の魅力
大きな歴史の中には、個人の歴史がありその人物を深く知ることで、違った歴史観や人物評価につながります。また思い入れも違ったものになってきますよ。
では、それぞれの人物や出来事にフォーカスしたドラマ/映画を紹介します。
三国志〜司馬懿 軍師連盟〜ドラマ・キャスト情報
- 原題:大军师司马懿
- 話数:全86話(一部42話/二部44話)
- キャスト:ウー・シュウポー、リウ・タオ、ユー・ハーウェイ、チャン・チュンニン
★見どころ:
①魏の軍師・司馬懿と蜀の軍師・諸葛孔明の戦略の駆け引き
蜀の北伐計画により、度々魏への攻撃を行った諸葛孔明とそれを迎え打つ司馬懿の戦略の戦いが壮大に描かれていて見ごたえがあります。
有名な故事「死諸葛走生仲達」(死せる孔明、生ける仲達を走らす)のもとになったエピソードや最後の五丈原の戦いにおいて、司馬懿はその陣跡を見て「諸葛亮は天下の奇才だ」と漏らした戦略など臨場感ある演出がされています。
②三国志上の人物関係と人物像の変化
三国志の中心人物(曹操・劉備・孫権)の君主目線ではなく、それを支える軍師の立場で歴史に関わりを持っています。絶対的な支配者という立場ではない三国志の見方が斬新です。
立場によって、今までの定説の人物像を覆されるおもしろさがあります。
③豪華な出演者(キャスト)
司馬懿を演じるウー・シュウポーは、中国の歴史ドラマには欠かせない俳優です。「天命の子~趙氏孤児~」の心理的な名演をはじめ演技評価の高い俳優です。
また司馬懿の正室役のリウ・タオは、「琅琊榜ろうやぼう」「ユーミエ」に出演するベテラン。チャン・チュンニンも話題作「如懿伝にょいでん」「2度目のロマンス」に出演した演技派女優です。
他にも300人をこえる登場人物でドラマに迫力と壮大さを演出しています。
三国志~趙雲伝~ドラマ・キャスト情報
蜀の武将として有名な趙雲にフォーカスしてドラマ化したものです。
- 原題:武神赵子龙
- 話数:全60話
- キャスト:ケニー・リン、ユナ(少女時代)、Jhon-Hoon、カオ・イシャン・グーリーナーザー
蜀随一の武将と言われイケメンと名高く、劉備が大敗した「長坂の戦い」(上出↑)の阿斗(劉備の息子で後の劉禅)を抱えての脱出劇は有名です。その他、桃園の三兄弟(劉備・関羽・張飛)との出会いから成長、ロマンスが描かれています。
★見どころ:
①趙雲と定番の人物達との関係と恋愛
蜀の主要人物、劉備・諸葛孔明・関羽・張飛との関係や趙雲自身のロマンス、呂布と美人計・貂蝉(ちょうせん)とのロマンスが見る側をハラハラさせる展開が男くさい三国志にはない要素で、女性にとっても興味を引く内容です。
②顔面偏差値が高い中国・韓国の人気俳優の出演
ドラマはフィクション部分が多いですが、出演する俳優が美男、美女で画が美しい。主役の趙雲を演じるケニー・リンは日本で大ヒットした「宮廷女官若曦」の第十四皇子を演じてブレイクした俳優です。
また韓国からもユナ(少女時代)、「宮(クン)」のJhon-Hoonが参加しています。
全60話と長編の大作ですが、動画配信サービス「dTV」で見ることができます。
中国ドラマの歴史ものは短くて60話、長いものでは80~90話になるものも珍しくなく、レンタルやDVDでみるのは一苦労です。
そんな超ロングな大作も動画配信サービスで見れば、自分の好きな時、好きな場所で見ることができます。スマホやタブレットにダウンロードして持ち運びができるのでちょっとした空き時間にも見れて便利です。