韓国ドラマ「花遊記」の原作“西遊記”を日本と韓国で比較してみた

韓国ドラマ「花遊記(ファユギ)」は西遊記をモチーフに作られています。原作は中国の『西遊記』で同じですが、知名度や現代作品への取り扱いが違っています。

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原作『西遊記』と日本の作品

西遊記とは、中国明代に成立した小説であると言われていますが中国四大奇書、中国四大名著の一つで日本でもよく知られています。いろんな説がありますが著者は不明です。

西遊記は宋代には原型となる説話「大唐三蔵取經詩話」が存在していました。実在の僧侶玄奘が、仏典を求めるためにインドとの間を往復した史実を元に、各地に伝わる三蔵伝説や猿(孫悟空)の逸話を取り入れながら、元の末期(14世紀)には今の原型が成立しました。その後、様々な編遷を経て、16世紀の明中期に長編小説として完成しました。

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日本には江戸時代初期頃に「西遊記」が紹介されたことが記録としてあります。また現在まで日本でもかなりの本数ドラマ化されています。

1978-1979 : 西遊記 テレビ(ドラマ) 堺正章、夏目雅子、西田敏行、岸部シロー
1979-1980 : 西遊記 IIテレビ(ドラマ)  堺正章、夏目雅子、左とん平、岸部シロー、藤村俊二
1993 : 西遊記 テレビ(単発ドラマ) 本木雅弘、宮沢りえ、河原さぶ、嶋田久作
1994 : 新・西遊記 テレビ(ドラマ) 唐沢寿明、 牧瀬里穂、小倉久寛、柄本明、柳沢慎吾
2006 : 西遊記 テレビ(ドラマ) 香取慎吾、深津絵里、伊藤淳史、 内村光良

西遊記

日本の西遊記の物語は孫悟空の生い立ちからスタートします。
石から生まれた石猿の孫悟空、大暴れして天界から追放されてしまった孫悟空は500年もの間石の下で過ごしていました。

そこへ三蔵法師が現れて開放する代わりに天竺までお供をする約束で旅は始まります。旅の途中で猪八戒、沙悟浄と出会い一緒に天竺へと進んでいくのですが、そう簡単にはたどり着くことができません。
天竺へ行く途中で三蔵法師を狙う妖怪がたくさん出現しバラバラだった三人の弟子たちも三蔵法師を守るために力を合わせて戦います。一緒に三蔵法師を守るために戦っているうちに三人の弟子たちの絆は深まっていく友情物語となっています。

韓国での『西遊記』とドラマ「花遊記(ファユギ)」の関係

韓国(朝鮮)で「西遊記」が確認できるのは、高麗末期から李氏朝鮮初期(1346年~1368年)の中国語会話教書「朴通事諺解(박통사)」〈=朴通事〉の中にでてきます。この朴通事は日常生活に関することが中心ですが、内容は当時の風俗や文化制度を網羅するかなり高度な内容だったようです。

現在の西遊記に登場する人物はこの朴通事に記載されていたものが原型とされています。

ファユギ1

この韓国ドラマの「花遊記」は、孫悟空と牛魔王・三蔵法師が中心のドラマです。
猪八戒・沙悟浄ももちろん出ていますが孫悟空&牛魔王のライバル的友情と孫悟空&三蔵法師のラブストーリーが中心になっています。

日本の「西遊記」は見た目からして猿・豚・河童でしたが「花遊記」は見た目は人間の妖怪。ここにも違いがあり 「西遊記」の孫悟空は頭に緊箍児を着けられますが「花遊記」は手首につけるブレスレット型。
いろんな違いがあります。

やはり1番の斬新だったのは三蔵法師と孫悟空・猪八戒・沙悟浄のラインナップではなく 牛魔王をもってきたところでしょう。牛魔王は西遊記系の話では よくラスボスとして登場するキャラクターです。花遊記では、牛魔王をチャ・スンウォン氏が熱演しています。濃いキャラをコミカルに演じています。

その牛魔王を孫悟空とツートップでもってきたストーリーがとても面白く西遊記とは全く違うドラマになっています。

こうして日本と韓国の「西遊記」の扱われ方を比較して見るのもおもしろいですよ。

 

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