韓国時代ドラマ「トンイ」の女性と後宮

 

韓国時代ドラマ「トンイ」では李氏朝鮮王朝時代の『後宮』とそこで働く人々の関わりが興味深く垣間見ることができます。そこでまず注目して欲しいのが官職とその権限です。とくに宮女は経験と知識・品行が重要になってきます。

よく韓国時代ドラマで出てくるのが『尚宮(サングン)』です。尚宮は宮女の最高の位で「正五位」で給料やお米をもらうことができました。彼女たちは幼いころより(下は4歳くらいから)下女として修行をつみます。その中で経験を積んで宮女(クンニョ)として宮中で働けるようになります。宮女は内人(ナイン)ともいわれ生涯、宮中の中で暮らすことになります。結婚は許されず一生涯独身です。出来が悪いと宮中より追い出される者もいたとか。しかし一度、宮女になると「王と結婚した」と見なされるので普通の結婚はできなかったといわれます。厳しいですね。

当然のことながらこの宮女より側室になる者もいます。それが韓国時代ドラマ「イ・サン正祖」と「トンイ」でお馴染みの淑嬪崔(スクビン・チェ)氏です。イ・サンとトンイの関係はこちらで詳しく説明しています。残念ながら淑嬪崔氏に関しては詳しい記録が残っていないようで「トンイ」のドラマでは脚色してあります。“トンイ”という名前も記録にはないようです。

宮女と後宮(側室)には階級の差があります。(下図)

階級

 

宮女から後宮に入るためには階級と扱いが違います。宮中の女性は「宮官」と「内宮」にわかれ『内宮』がいわゆる後宮です。宮女の最高位が「尚宮サングン」ですので、側室候補は『承恩尚宮スンウンサングン』と呼ばれます。まだここでは後宮に入ったことにはなりません。

正式に認められるには冊立(勅命により位をつけること。王族に用いられる。)をもって始めて公に認められます。その後もたくさんの階級がありますので、順を踏んで上に上がっていきます。男の子を産んだ場合には最上位“嬪”までなることも。

逆に王妃ははじめから「王妃」なので階級はありません。必ず1人となっています。空席になった(廃位・死亡)となった場合、必ず新しい王妃が入宮します。ドラマ「トンイ」では側室の張禧嬪(チャン・ヒビン)が仁顕王妃が廃位した後、王妃になりますが本来はありえません。(もともとの階級が中人なので)そこをやってしまったのが悪女といわれる一因でもあります。その後、粛宗は側室は王妃になれないという法律を作っています。

ドラマの中ではトンイの位が上がっていく様子が丁寧に描かれています。その位によって衣装や髪型が変化していくのも女性にとっては見所です。

 

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