韓国時代ドラマでみる李氏朝鮮王朝の役所と官僚(宮中/宮廷)

 

李氏朝鮮中期~後期の宮中役職。李氏朝鮮王朝において宮廷内で行政とは別に宮中運営の役割を担う機関が数ありました。比較的、王のに近い立ち位置で運営に関わることが多いのが特徴です。

 

【宮中の役職】

承政院(スンジョンウォン)
王の秘書。王命の伝達と臣下の上奏を行う機関。また行政部門の六曹の業務に関しても権限を持つ。他官職と兼務。役職柄このポストはかなり重要かつ公正な立場で、人柄も堅実・誠実でなくてはならなかった。ドラマイ・サン(正祖)」の洪国栄ホン・グギョンが有名。

司諫院(サガノン):王へのアドバイス。または諫言(かんげん:いさめること)。

弘文館(ホンムンガン)
宮中の文書・経書の管理作成。儒学の経籍の研究。王の諮問に応じる仕事を引き受けていた機関。ドラマ太陽を抱く月」でホ・ヨヌの父がここの大提学テジェハクです。
※司憲府・司諫院・弘文館の三つの言論機関を“三司サムサ”と呼び儒教国家の重要な役割を担っていた。政府の主張と王権が対立するときにはしばしば“三司合啓サムサハプケ”と呼ばれる三司合同の上訴が行われた。

承文館(スンムンノン):外交文書の作成管理。主に中国に対する事大と女真や日本に対する交隣に関する文書を担当。

芸文館(イェムングァン):国王とその周辺の動静の記録を行う。議事録の作成。

春秋館(チュンチュグァン)
政治の記録と歴史の変遷を行う機関。朝鮮王朝の史実を記録したものは「朝鮮王朝実録」といわれ、初代太祖~第27代純宗まで519年間の王の言動や史実が記録されている。世界遺産にも認定されている。いわば時代劇ドラマのネタ帳です。

成均館(ソンギュングァン)
文官養成の学校。科挙の小科(予備選のようなもの)を受けて合格した者が入れる。定員は200名。全寮制で大科(本試験)に合格しるための勉強や王の臣下としての心構えを学んだ。国家のエリート養成機関なので国からの期待もあり、土地や奴婢を与えられた。門戸は両班以下の身分にも開かれていたが、教育費にお金がかかるため現実的には両班の子息しかはいれなかった。現在の私学“成均館大学”は1946年にこの機関が基礎となり建てられた韓国最古の大学です。この学士を題材にしたドラマが「トキメキ☆成均館スキャンダル」です。

 

【役職と官位/宮中編】

役職と官位

 

※表中の(兼)は他役職との兼任を表します。議政府や承政院との掛け持ちが多かったようです。

 



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