ドラマ「王女の男」あらすじ・相関図・キャスト

ドラマ「王女の男」は1453年に李氏朝鮮で起きたクーデター事件「癸酉靖難(ケユジョンナン)」を下敷きにしています。李氏朝鮮前期は徐々に儒教の考えが浸透してきた時期で(1398年に成

均館が創設されて以降、儒教の教えが広がっていった。)、王朝の基礎固めをする時期でもあります。

そのため王権を強固にするために実力のあるものが王位に付く必要があったとされています。その典型が第3代太宗と第7代世祖です。

また韓国歴史ドラマの定番の党争もこのころにはなく単なる権力争いですが、ちょうどこのドラマの時代背景の政変時期に対立した両班たちがもとになり、さらに儒教思想とも合わさって朝廷の党争や王の跡継ぎ問題と関わってくるようになります。まさに500年の李氏朝鮮の転換期ともいえる時代です。

その中で『王女の男』は韓国版ロミオとジュリエットのようなドラマです。出てくる人物は史実に基づくものですが主人公の2人は史実の信憑性はありません。ただまったくのフィクションではなく朝鮮王朝の野史『錦渓筆談(クムゲピルダム)』にある逸話をもとにしています。

 

 

ドラマ概要

日本語題名:王女の男

韓国語題名:공주의 남자(2011年韓国KBS)

放送:全24話

脚本/演出:チョ・ジョンジュ/キム・ジョンミン

出演:パク・シフ/ムン・チェウォン/ホン・スヒョン/ソン・ジョンホ

 

あらすじ:

朝鮮王朝初期のまだ基礎固めのころ、セリョンは父、首陽大君(スヤンテグン)の娘として暮らし、馬に興味を持つ快活な女性だった。治政は第5代文宗のころで、首陽大君は聖君と名高い第4代世宗の次男として王族の身分だった。しかし病弱な文宗は弟の首陽大君が王位を狙っていると、いつもおびえていた。事実、弟とはいえ野心家で策略家のため実力や影響力は王をしのぐものがあった。

首陽大君はまず朝廷内での地位固めのために文宗の臣下の金宗瑞(キム・ジョンソ)を味方につけるために息子のスンユを娘セリョンの婿に迎えようとしたが失敗。キム・ジョンソの忠誠は文宗にあったため、今度は文宗の娘、恵敬公主(キョンヘコジュ)の結婚相手としてスンユが推挙される。

しかし宮中内の政治のことには疎いセリョンは自分の婚約者スンユを品定めするために公主に成りすましスンユにあうが、本当の自分を明かせないままお互い惹かれあうようになる。だが非情にもスンユとセリョンの親同士は政敵たなり、セリョンと恵敬公主も親の権力闘争に巻き込まれていく。

 

【登場人物/キャスト】
キム・スンユイ・セリョン敬恵翁主シン・ミョン2
パク・シフムン・チェウォンホン・スヒョンソン・ジョンホチョン・ドファン
(キム・スンユ役)(イ・セリョン役)(恵敬公主役)(シン・ミョン役)(文宗役)
キム・ジョンソの息子。宗学の講師。セリョンを元々の許婚であるとは知らず惹かれていく。首陽大君の長女。快活で先進的な考えの持ち主。スンユを品定めしようとして逆に好きになってしまう。文宗の娘。父と弟(後の端宗)を守る使命感をもっている。後に王族から追放される悲劇の王女。スンユの幼馴染の武官。シン・スクチュの息子。スンユの替わりにセリョンとの結婚をすすめられる。第6代朝鮮王。聖君と言われた世宗の長男。弟の首陽大君におびえ病弱で在位期間はわずか2年だった。
金ジョンソ首陽大君
イ・スンジェキム・ヨンチョルノ・テヨプイ・ヒョジョンイ・ヒド
(キム・ジョンソ役)(首陽大君役)(端宗役)(シン・スクチュ役)(ハン・ミンフェ役)
文宗の側近で高官。キム・スンユの父親。文宗に忠誠を尽くしたことから首陽大君の政敵となる。第4代世宗の次男で第5代文宗の弟。セリョンの父親でかなりの野心家。クーデター後、第7代世祖となる。文宗の息子。父の死後、第6代朝鮮王端宗となるが、首陽大君の策略で退位させられ、流刑となり賜死。シン・ミョンの父親。朝廷の文官で世祖の時代に領議政になっている。もともと文宗寄りだったが、首陽大君に加担。首陽大君の腹心。策略家であり後に朝鮮王朝の党争の根源ともいうべき勲旧派の首領。外戚としても地位を固めた。

 

>>「王女の男」韓国ホームページ(外部リンク)

 

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